2008-07-29

欠ける攻撃のロジック

”何かよくわからないけど結果を残す”
それが北京オリンピックU-23日本代表の印象。
それが最近は優秀なサイドプレーヤーたちと、(おそらくは)それを使うように指示が出され
攻撃の形が見えてきた。

ここで少し今宵のアルゼンチン戦から離れる。
永年に渡って日本サッカーの課題とされる得点力不足についてだが、このサイド攻撃
もその解とはなり得ない。なぜなら、いくらサイドから突破をしてセンタリングを上げようが
中で決めることができないのだから。
組織的にはどの選手たちが飛び込むのかの意識づけが不明瞭、また個人としてはボール
の受け方やゴール前での動き方が十分でない。
前者を短期的に、後者を長期的に改善していかねば日本サッカーは永遠にこの問題を
ループしていく。

解説でも誰もその辺りについては触れず、無回転FKだとかそんな事ばかり言っているから
見ている子どもたちも全くゴール前での憧れが芽生えない。
ではなぜ解説を加えないのかと言えば、それは本人たちも(わからない)からだと思う。
私は今の解説の方々が持っていたサッカーに対するポテンシャルは現在の選手たちより
下とは思っていないのだけれど、”どうすれば点が取れるのか”は未知の領域で解説
できないのだと思う。
唯一日本人で(少なくとも個人技や動きについては)わかるであろう釜本が「そこでビシッ
と止めて、バーンて打つんや!」と感覚言語で語られると解説にならないので、これは
除外・・・。

そこでアルゼンチン戦だが、日本のA代表の如く本番直前の調整試合を全力でやって、
大会で自滅していくような馬鹿げたことをアルゼンチンがやる訳がないのだから、
勝ち負けうんぬん、点差うんぬんではなく日本がいかに攻撃の形を作れるかと
いったことに注目して見ていたのだが、またぞろいつもの課題が浮かび上がってきて、
思いはやはり(本番も苦しいな)となった。

守備については十年も前から強豪国に対しても守れることはわかっているのだから、
先日のオーストラリア戦のようなミスが序盤で無ければ大敗することは想像しにくい。
それでもやはり一瞬のスキ、個人能力により一点は覚悟しておかねばならないのだから、
点を取る形ができていないと北京はもちろん、今後の大きな国際大会でも望む結果は
出せないだろう。

パスを回す、サイドから崩す。
それだけでなく中でいかに合わせるか、いかに決めるか。
これがなければ、攻撃に対するロジックは欠けたままで、いつもの惜敗、日本サッカーは
まだ始まったばかりという甘言に守られたままで、いつまでたっても進化できない類人猿
のような状態が続くだけだ。

最後に少しアルゼンチンについても。
やはり”リケルメのチームは無理だな”の思い。
以前書いたように感情では応援しても、もし勝利を願うアルゼンチン国民の立場
だったら絶対に支持しない構成だ。
しかしセルジオって、何だかんだ言ってクラシカルなサッカーが好きだったんだなあ。

(おまけ)===============================================

試合放送の直前、反町監督のインタビューに妙なエコーがかけられて「メダル獲得を〜」
など流れていてまた試合中も「メダル、メダル」という寝言実況が始まるかと思っていたら、
意外と謙虚に「予選リーグ突破」「引き分けを考えて」という言葉が並ぶ。
いつもよりストレスが軽減されるな、と思っていると前半終了間際の豊田のチャンスで
「これはPKには・・・」なる訳ないだろ! こっちがファウルしてんのに。前半終了まで
爆笑したツボだった・・・。

theme : サッカー日本代表
genre : スポーツ

tag : 北京オリンピック壮行試合 日本-アルゼンチン

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