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2010-06-30

日本代表ベスト16戦評

2010年 南アフリカワールドカップ
決勝トーナメント一回戦
日本代表-パラグアイ代表

もう何も書けないなあー。

あんな戦いと、
試合後の選手たちを見ると。


いつも吐いてる毒も、
枯れちまったよ。
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theme : 2010年FIFAワールドカップサッカー
genre : スポーツ

2010-06-29

オーガニックなチーム

2010年 南アフリカワールドカップ
決勝トーナメント一回戦
アルゼンチン代表-メキシコ代表

あれだけドイツ代表、イングランド代表を絶賛していたにも
関わらず、心の中ではもう”どっちが勝とうが、さようなら”
をしていた。
次の相手が、アルゼンチンだからだ。

試合の時はまだ決まってはいなかった訳だが、
(まあ、大丈夫だろう)と思っていた。
メキシコは曲者だが、アルゼンチンが負けるとは
考えにくい。
過去の実績でもチームの完成度でもない。選手の質と
”何となく”だ。後者の理由は当然、マラドーナ。
たぶん細かな戦術とかはないはずだが、とにかく
勝つに違いない。

けれども立ち上がりを見ると、やや心配になる。
ドイツのチーム力や勢いに果たして勝てるのか?
いやその前に目の前のメキシコ戦をクリアできる
のか・・・。

しかしながら、それはすぐに杞憂に終わる。
微妙な判定ながら、先制。
得点を加え続け、あっさり勝利。
申し訳ない、メキシコ。
確かに魅力的なサッカーだけど、やっぱり細かな
事は考えていないようなアルゼンチンに上がって
欲しいのよ。

ところで、昨晩はオランダ代表-スロバキア代表
の試合、前半であえなくダウン。
決勝トーナメントはさすがに熱戦続き・・・と
思っていたが、ちょっと期待外れ。
いや、今回のオランダはとにかくおもんない。

タイトル取りたいのはわかるけど、別に他国の
視聴者を喜ばせても何にもならんだろうけど、
しかしなあ・・・。ブラジルもしかり。

まあマラドーナも現役時代の決勝('86メキシコ大会)
の時は手堅くいったけど、そこに行くまでは奔放な
振る舞いを今回の選手たちには見せて欲しい。
オランダはロッペンの切り込みからシュートだけは
見ものだったけど、もういい。何故ならテベスが
いるから。
戦術だのディシプリンだの、もういいや。
純粋なサッカー選手の力で、カップを掲げる姿が
今大会の最後は見たい。

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theme : 2010年FIFAワールドカップサッカー
genre : スポーツ

2010-06-28

心は揺れる

2010年 南アフリカワールドカップ
決勝トーナメント一回戦
ドイツ代表-イングランド代表


ズドーン、ズドーン。

何だ、ここは戦場か?
そうだ、間違いない。
もしこんな砲弾が行き交うピッチ内に
迷い込んでしまったら、オロオロして
いるうちに流れ弾に当たって即死だろう。

ベスト16で早くも実現したヨーロッパの
伝統国同士の対戦は、至るところでミドル
シュート並のパスが飛び交う、激しい戦い
になった。

ドイツが早々に二点を取り、早くも勝負あり、
かと思いきや、イングランドの反撃も凄まじい。
一点を返した後に、疑惑の判定が生まれる。

1966年のハーストのゴールを思い立たせる、
微妙な判定。
古びた映像は今でもその真相を隠し続けるが、
現代の鮮明な映像は・・・。

けれどもイングランドの選手たちは長々と
抗議してゲームを止める事も、興奮して試合
を投げることもなかった。
ゴシップや奔放な振る舞いで騒ぎを起こす
イングランドの選手たちだが、やはり根は
ジェントルマンなのだろうか?

試合はドイツが次々と加点して、完勝。
内容的にも勝つべきチームはドイツだった。

けれども、あの疑惑のゴールに捕らわれる事なく
試合を続けたイングランドの選手たちの姿を
思うと、イングランドに勝ってもらいたかった
気もする。
私の心は、わずかな事にさざめく波のように、
たった90分のうちに右に左に揺れ動いた。

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theme : 2010年FIFAワールドカップサッカー
genre : スポーツ

2010-06-27

優勝予想、もとい優勝希望

グループリーグを見ながら、(優勝はアルゼンチン!)という
予想、もとい希望を強くした。
以前も書いたように個人的にはわりとアルゼンチン好き。
今回は監督が?だったためまったく期待していなかったが、
ピッチ上での奔放な動きを見ていると戦術だ、
チームマネージメントだといったぐちゃぐちゃした事は
どうでもよくなる。

”マラドーナ監督、ごめんなさい”

岡田監督には謝る気もないが、マラドーナには素直に頭を下げる。

アルゼンチンに期待していなかった理由にリケルメがいなかった、
というのもあるが、メッシがドリブルだけでなくチャンスメイク
でも魅せてくれる。
これまであまり興味がわかなかったメッシだが、要注意かも。
それにしてもほとんどアルゼンチンで育ってないはずなのに、
どうしてアルゼンチン人のボールの持ち方、プレーができるのだろう?
ユニフォームのイメージだけではない気がする。

=====================

その他の伝統・強豪国の多くには、正直がっかり。
フランス、イタリアのような名ばかり強豪国はいらない。
またブラジルは想像していたよりずっと退屈。
ドゥンガの現役時代の代表を「今の代表はドゥンガのチーム。
美しさのかけらもない」と批判する記者もブラジルには多く
いたというが、正直それよりも酷い印象。
退屈と言えば、今回のオランダも手堅過ぎ。
それなりに興味深い面子だが、強い相手にはもっと慎重に
臨むんだろうな。

=====================

ということで、私の優勝予想、もとい優勝希望はアルゼンチン!
としたところだが最後の最後に”あの国”がGLを突破したので、
微妙な状況に。
正直、サッカーにおける美しさと儚さは近い関係にあって、
初戦でスイスに黒星を喫し最終で手強いチリ相手となると・・・
と思っていたのだが、見事に不安を消してくれた。
スペインの奏でる美しいパスのハーモニーは、現代のわずかな
希望だ。
南米かヨーロッパか。
アルゼンチンかスペインか。
ダークホースの快挙、退屈な伝統国の戴冠は、正直勘弁して
もらいたいのだが。

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genre : スポーツ

2010-06-25

追憶と理想

ワールドカップ2010南アフリカ大会
グループE
日本代表-デンマーク代表


人間というのは面白い。
カメルーン戦の勝利を境に、日本代表チームはぐんぐん自信を
つけていった。
堅過ぎた初戦を見ながら(こんなチームが勝ち進んでいって、
良いのだろうか?)と思ったものだが、デンマーク戦では
”決勝トーナメントで戦っても、いいじゃないか”といった
内容に急速に変貌していた。

デンマークの監督や選手、そしてサポーターは勝利を疑っては
いなかっただろう。
見る者は誰もが、余裕の表情を浮かべていた。
ゴールが奪えずにいた選手たちは、(そのうちとれるだろう)
と高をくくった感じだった。

けれども本田圭祐が”イッてしまった”目で決めたフリーキック。
遠藤保仁がまるでコロコロPKを蹴るように冷静に決めたフリーキック。
この二本の飛び道具で、アッけに取られる大男たちは、ピッチに
立ちながら現実と夢の間をうつろうような表情で、残り時間
さ迷い続けた。

==============================

日本チームの基本スタイルはいわゆる現実路線、”堅守速攻”。
それは選手の闘志と集中力、そして驚くほどの運動量により支えられ、
ヨーロッパの強国の攻撃をほぼ沈黙させた。
いまだ暗闇の中にいたカメルーン戦、実力では数枚上のオランダ戦
ほどではなかったが、(とにかく、大きく蹴っとけ!)とばかりの
クリアも目についた。

それを見ながら、私は遠い日の日本代表の姿がダブッた。
メキシコワールドカップ予選、ソウルオリンピック予選。
二十年以上前の記憶だ。
あの頃アジアの中で”中の下”ぐらいのレベルでしかなかった日本は、
ディフェンスラインからゲームをつくることなどできずに、ただ敵の
脅威を自陣ゴール前から遠ざけていた。

そして今、アジアを勝ち抜く事がなかば常識となった日本は、
世界レベルでこうした戦いをしながら、上のステージに
行く争いをしているのだと感じた。
あの頃はそんな守りに尽力する日本代表を懸命に応援しながら、
どんな形でも良いから勝ち抜くことを願った。
ただひたすら、勝利だけを祈り続けた。
その頃にアジアを勝ち抜いていれば、私は躊躇なく渋谷の交差点
に駆け出したことだろう。

==============================

さて冒頭で、”日本代表は決勝トーナメントで戦うに値する内容を
この試合では見せていた”と書いた。
岡崎のゴールを演出した本田の切り返しなど俊敏さ、器用な個人技
はもちろんだが、自信を取り戻した日本代表の選手のDNAがわずかに
目覚めた”ある場面”に、私は心奪われた。

シュートは相変わらずなのでゴールにはならなかったため、
多くの人は歓喜の中で忘れてしまうシーンだったろう。
けれども後半に何度か見せた”流れるような、小刻みなパスワーク”
こそが、私が最も心躍ったシーンだ。

==============================

1999年のU-20ワールドカップ(ナイジェリア大会)の頃だったと
思うが、私は”日本はアジアのフランスを目指すべき。流れるような
パスワークで相手を翻弄していく、極東のシャンパンサッカー”
などという雑文を書いた。
もちろんブラックパワーを加えて世界チャンピオンになった前年の
フランス代表ではない。プラティニたちを中心とした、'80年代のチームだ。
(ジーコやソクラテスを擁したブラジルの黄金の中盤と形容しなかったのは、
彼らが神話の領域にいる存在だったためで、フランスの中盤とするのは
現実の中での最大級の比喩だ)。

ただし私は、この時にこうも書いた覚えがある。
(たとえ勝てなくても良い。チャンスを確実にモノにできなくても良い。
美しく魅力的なサッカーをするチーム。それが日本。そう世界中の人々に
認識してもらえたら------)

守りを固め少ないチャンス、セットプレーをモノにすることで、日本代表
は世界でも堂々と勝ち抜けるチームとなった。
これだけの地力を持つチームに(勝てなくても良い)などと言う人は、
おそらくほとんどいないだろう。
日本代表の結果が、まったく嬉しくない訳ではないし、選手たちの
頑張りには最大級の賛辞をおくり続ける。
ただ、垣間見たパスサッカーの美しい旋律。それが最も胸躍った
シーンであることには、変わりない。


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theme : サッカー日本代表
genre : スポーツ

2010-06-21

彼は”驚かす”ことができるか

ワールドカップ南アフリカに臨む日本代表に対して、
開幕前にいくつか書いておきたエントリーがあった。
忙しさにかまけてつい書きそびれてしまったが、
タイトルは決めていた。

『光明』
『中村俊輔はロベルト・バッジョになれるか?』

この二つだ。
(本当はもうひとつあったが、カメルーン戦の結果
が出たあとで後だしジャンケンの誹りを受けるのも
嫌なので、割愛する)

内容と結論もおおよそ決まっていて、『光明』の方は
大会前の親善試合で散々な結果となった岡田武史監督
は自らが最も得意とするサッカー、すなわち

”守って守って、カウンターで一点をもぎ取る”

という方針に変更するのではないか?
そしてそれは結果だけを求める大多数の人には光明だろうが、
少なくとも私にとっては好ましく思えない-----と結ぶもの
だった。

『中村俊輔はロベルト・バッジョになれるか?』はタイトル通り。
このロベルト・バッジョとは、'98フランス大会の時をさす。

「デル・ピエロの控えだが、良いか?」

と言われ召集されたというバッジョだったが、実質イタリア代表
の攻撃陣を牽引する活躍を見せる。

(デル・ピエロが本田圭祐なんだな)

などとしたり顔で言うのは、止めてもらいたい。
そんな小さな対比ではない。
そもそも私は中村俊輔と本田圭祐が”並び立たない”プレーヤー
とは思っていない。
そしてまさにそれこそが、

”中村俊輔は、ロベルト・バッジョになれない”

と結論づけようとしていた根拠である。

========================

ロベルト・バッジョのフランス大会での記録は2得点1アシスト。
多くの人が記憶に残っているであろう、フランス戦での際どい
ボレーシュートもあった。
地元イタリア大会でのデビューも自らのゴールで衝撃的なもの
にしたし、アメリカ大会でも何度も貴重なゴールを決めイタリア
代表の窮地を救った。
つまりバッジョは、チャンスをつくると共に自らも得点を決める
プレーヤーだったのだ。

対する中村俊輔はと言えば、ご存知の通りそうではない。
ジーコ時代、オシム時代にはいくらかそれに近い意識も
垣間見せたが、結局は”パスに酔う選手”に戻ってしまった。

オランダ戦で一点を追う場面で登場した中村俊輔に対して、
執拗なバッシングが起こっているようだ。
パス出しの選手である中村俊輔は、当然周りの動き、サポート
がなければ何もできない。
駒野も本田圭祐も、交代してきた玉田も岡崎も俊輔に”生かして
もらう”ための動きは、全くと言ってしなかった。

メディアの好きな(チーム内に不協和音か?)なのではない。
この組合せで最近はほとんどチームづくりは行われてきていな
いのだ。
Jリーグのオールスター戦を見ればわかるように、日本の選手
たちが即興でチームプレーができるなどという事は、夢のまた夢。
俊輔が意地を見せ”ゴールを決めるプレーヤー”への覚醒を
果たせれば言う事はなかったが、右サイドで持ち込んだ場面でも
みすみすチャンスを手放した。
技術的にどうかと言えば、あれだけ精度の高いパス、フリーキック
が蹴れる男が”ゴールに向かって正確なパス”が蹴れぬはずがない。
このあたりがヨーロッパと日本で評価を高めた中田英寿、本田圭祐
との違いで、つまりはメンタル面なのだが、そう考えるとバッシング
もむべなるかな、という気がしてくる。

オシムは事あるごとに中村俊輔、遠藤保仁がゴール前にいく事を
望んでいたようだ(中村憲剛もだが、彼の場合はもとからそういう
プレーがある程度できていて召集されたはず)。
けれども、「うまくいかなかった」と悔恨している。
ここで思い出すのがジェフ時代にいた望月重良という中盤の選手で、
実績もボール扱いもチーム内では群を抜いていたこのプレーヤーを、
オシムはあまり使う事はなかったし、ついには放出した。

だが中村俊輔は使い続けた。
「ゴール前に行くように、仕向け」続けてもいた。
望月重良と中村俊輔に、オシムはどんな違いを見ていたのだろうか?
若かりし頃とはいえ、トルシェは中村俊輔を見限った。
多くの日本人が”中村俊輔は、ダメだ”と見ている。
私もまた、俊輔の可能性には期待を持たず、”バッジョとは似て
非なるプレーヤー”というエントリーを用意していた。

グループリーグ最終戦となるデンマーク戦、そしてそれ以降にある
決勝トーナメントの道。日本のチャンスはまだ、続いている。
中村俊輔は皆を”驚かす”覚醒を遂げることができるだろうか?

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genre : スポーツ

2010-06-20

いつか見た風景

ワールドカップ2010南アフリカ大会
グループE
日本代表-オランダ代表


かなり良かった。
ドン引きになって守り通す訳ではなく、それでも
90分を残念な1失点だけに抑える事に成功した。
攻撃面では駒野や長友も可能な限り上がっていった。
選手たちは

”守って守って、ひたすらカウンター”

という消極的なサッカーを目指していなかったという事
がわかり、ホッとする。

失点後には、引き分け以上の結果を得ようとチャレンジした。

中村俊輔の投入。
玉田、岡崎の投入。
そして闘莉王が前線に上がった。

中村の一発のパス(あるいはプレースキック)、玉田、岡崎の
抜け出し。闘莉王のパワープレー。
どれも実らなかった。
それはアジア予選で一点が奪えずにいる時に見ていた、日本の
攻撃の形だった。

バーレーンやオマーン相手に(ラッキーゴール)のような形で
これが成果を出し、アジアは勝ちぬけた。
あの頃からいくつもの警鐘が鳴らされていたが、”結果”の
前にその声はかき消されたし、今ではあの不安や焦燥も遠い
記憶の彼方の中にしかない。

点を取らなければならない状況で、やはり日本には策やスタイル
などは生まれていないという事が、本番でも明確になった。

”優勝候補相手に、1失点だけだ”
”カメルーンには守り切って勝った”

そんな声も聞こえるが、日本が強豪相手に大敗したゲームなど
が過去にいくつあっただろうか?
サンドニでのフランス戦後。
アウェーでおこなったスペイン戦でさえ、最小失点だ。

あの時は
(二戦続けての大敗は、マズイ)
というトルシェの判断で急にチームスタイルを守備的に寄せて臨んだ。
それでも日本は、今のレベルではないとはいえ”無敵艦隊”と呼ばれる
伝統国の攻撃を凌いで見せた。
日本が初のワールドカップ出場となった'98年のフランス大会でも、
優勝候補のアルゼンチン、三位となったクロアチア相手に一失点だった。
結果がすべて、と言うならば、日本はあの頃からどれだけ進歩した
のだろうか?

当たり前の話だが、サッカーは点を取らなければ勝てない。
ジーコの自由な発想とポゼッション重視のサッカーも、オシムの
考えながら走るサッカーも、行き着く先は”点を取るため”だった
のではないか?
そしてそれこそが、日本サッカーが得なければならない本当の
意味での進歩ではないか。

”強豪相手に、一失点”
”ディフェンスは通用する”

は進歩のようだが、いつか見た、あるいはいつも見ている風景。
世間がわかりやすい結果に歓喜するのは当然だが、責任のある立場
にいるお偉方やそれを食のタネにしている方々がその雰囲気にあぐら
をかいているのは、いかがなものだろうか。

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theme : 2010年FIFAワールドカップサッカー
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2010-06-18

儚き理想

ワールドカップ2010南アフリカ大会
グループH
スペイン代表-スイス代表

無敵艦隊とは言われたことがあったが、”優勝候補”
と呼ばれるのは恐らく初めてだろう。
しかも”本命”などと加えられる事もある。
けれども(そんなに簡単じゃない)ということを、
本当は多くの人が知っている。

スペインの評価がここまで高いのは、EURO2008の王者
ということが大きいだろう。
けれども実は、

”美しく、素晴らしいサッカー”

を披露するチームだから。
そちらの理由の方が大きいのかもしれない。

現代のサッカーは、概して体力に優れたチーム、
あるいは守備的なチームが勝利をつかむ。
EURO2008もきっとそうだろう。どうせ最後は
そんなチームがトロフィーを掲げるのだろう
という思いに反し、美しきパスサッカーの
チームが優勝を果たした。

「今度のワールドカップは冬で動きやすいはずだし、
技術的に優れたゲームが多く見られるのではないか?」

そうした予想は、多分に願望だったに違いない。
たくさんの人が、魅力的で楽しいサッカーを求めていた。

立ち塞がるスイスは、初戦の引き立て役に過ぎなかった。
けれども、実績を見ればそんな簡単な相手ではない。
その脇役(もっと言えば悪役)は、スペインを相手に
的確な戦略を持って臨み、驚くほどの集中力でそれを
遂行した。
スペインは華麗にパスを回し、鋭くゴール前に通した。
多少の緊張や気負いは感じられたが、フィニッシュが
稚拙だった訳ではない。ただスイスが、絶対にひと
泡吹かせてやろう、グループリーグを突破しようと
モチベーションを持ち続けたのだ。

乱暴な言い方をすれば、戦術やシステムが技術やパスワーク
に勝った。
昨今はサッカーと言えば戦術論やシステム論だから、これは
理にかなった事だと言える。”サッカーの見方”と言うのも
そちら寄りの話ばかりだから、ますますそんな議論が熱を
帯びるかもしれない。
けれども私は、やっぱり個人のテクニックやパスサッカー
の方が、好きだ。

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2010-06-15

五百分の一の呟き

ワールドカップ2010南アフリカ大会
グループE
日本代表-カメルーン代表


'80年代の後半、ソウルオリンピックを目指す日本代表
を率いることになった石井義信監督は

”力が上のアジアの国を破って予選を突破するには、
しっかり守って、カウンター”

というサッカーを掲げた。

当時の日本がアジア予選を突破することは、今で言えば
ワールドカップのグループリーグを勝ち上がることぐらい
難しかった。

私は、石井監督のこのやり方を支持した。
南米では小国ウルグアイが大国ブラジルを重要な大会で
何度もこんなやり方で沈めているという。
”弱者が強者に勝つ”
そのためには、このやり方が最善に思えていた。

===========================

時代は流れ、日本代表はオリンピックどころか
ワールドカップの常連国となった。
アジアレベルでは強者だが、世界での立場は弱者のまま。
プレッシングや接近・展開・連続などを掲げた岡田武史監督
だったが、最後は自らが最も得意とする

”守って、少ないチャンスをものにする”

というサッカーに帰ってきた。

'80年代後半にアジアを勝ち抜くために掲げた守備的カウンター
サッカーは、おせじにもレベルが高いものではなかった。
「あんなのが、日本代表なのかよ」
と笑われた事もあった。
2010年、南アフリカでカメルーン相手に見せた同種のサッカーは、
このスタイルの日本サッカーのひとつの高み、到達点とも言って
良い程のクォリティだった。

体格的に劣ると言われる中、川島や中澤をはじめとするディフェンス陣
は猛攻をことごとく跳ね返した。
中盤の阿部勇樹は本来のポジションでその質の高いプレーを披露。
松井は芸術的かつゴールへ向かうボールさばきを見せ、大久保は
気迫にあふれていた。
遠藤は落ち着いてボールをさばき、長谷部はリーダーとしての頼もしさ
を見せ始めていた。本田圭祐は慣れないトップの位置で体を張った。
中盤に下がり過ぎるきらいもあったが、貴重なゴールを決めた男を、
どうして批判できようか。

(カメルーンが、悪すぎた)

それは確かだ。
けれども日本のまとまり。
君が代の斉唱では肩を組み、ベンチもピッチの中の動きに一喜一憂、
ゴールには喜びを爆発させた。
”組織力が日本の長所”と言うならば、この土壇場でのまとまり
こそが最大の組織力と言えるのではないか。

カメルーンがまとまってなかったならば、まとまらなかった選手が
悪い。マネージメントできなかったルグエン監督が悪い。
出場しなかったソングやカメニ、ほとんど何もしていないエトーを
はじめとする多くの選手たちは、代表以外ではすでに世界のトップ
にいる。
だから自国のためには何もする気が起こらない。
翻って日本はどうか。
Jリーグブームはとっくに終わっている。
選手も昔ほど、ワールドカップで活躍して世界などという気運にはない。
つまり勝とうが負けようが、活躍しようがしまいが関係ない立場にいる
のだ。
それでも選手は、一丸となって戦った。
滅私奉公。
そんな時代遅れの言葉も、日本の組織力と言えまいか。

===========================

だからこの勝利には、価値がある。
メディアの持ち上げ方には相変わらず辟易するが、それにいちいち反応
していたらストレスが溜まって仕方がない。

ただ私の中で、変わってしまっていただけだ。

二十年以上前に

”弱者が強者に勝つ。
それには、このスタイルしかない”

と考えていたサッカーと、今日に日本代表に見せて欲しい、
理想のサッカーとが。

ジーコ時代のチェコ戦、ドイツ戦などのいくつかの試合。
オシム時代のスイス戦などの試合。

試合運びに急ぎ過ぎるところもあり、まだ粗削りな感じはあった。
だからこれらは、到達点などとはとても言えない。
確実に結果が出るかは、大いに心許ない。

フランスは何を捨てて、世界王者になったのか。
ブラジルでさえも美しさを捨てて、リアリティを求めた。
こんな時代に、何を戯言を。
結果さえ出れば、人々は興奮する。
熱気も起こる。歓喜する。
これは1/500(五百分の一)ほどの、夢見がちな馬鹿者の呟きに過ぎない。

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「 1対21 」 のサッカー原論 「 個人力 」 を引き出す発想と技術

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2010-06-10

対戦国の思い出~デンマーク~

南アフリカワールドカップ、日本代表はデンマーク代表
を”勝ち点を奪う”相手と考えているようだ。

まったく非現実とは思わない。
けれどもこれが二十四年前、すなわち'86年の
メキシコワールドカップの時代であれば、
日本代表は6点ぐらいを奪われて、粉砕されただろう。
そのうち3点はエルケーア・ラルセンが。1点は
ミカエル・ラウルドップだろうか。
それだけあの時のデンマークは衝撃的だった。

もっともそのデンマークも決勝トーナメントでは
初戦でスペインに大敗。
(ワールドカップとは、摩訶不思議なものだ)
と思ったものだ。

もしオシムが監督であったならば、'92年の
ヨーロッパ選手権との関わりで大きく扱われた
だろう。
けれども旧ユーゴの悲しい歴史を東洋の平和ボケ
国家に面白おかしく扱われることもないのだから、
これは良しとすべきだろう。

========================

日本が出場したこれまでのワールドカップ、
グループリーグ突破を願わない時はなかった。
地元開催だった日韓ワールドカップはベスト8
入りを期待した。
けれども今回は・・・。
大きな大会に出場すると、毎回のように下馬評
を覆す結果を残すデンマーク。
世界のサッカーにまったくリスペクトを払わない
監督や一部の選手がいるアジアの代表を、この
バイキングの末裔たちが蹴散らして踏み台に
してくれることを、私は願ってもいる。

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論スポ 南アフリカワールドカップ2010開幕特集号 Fight&Life2010年 6月号増刊[雑誌]

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