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2012-07-31

1位か2位か、それが問題だ

ロンドンオリンピック サッカー男子
日本代表-モロッコ代表


もしあのシュートが入っていたら、日本はスペインに勝ったどころの
騒ぎではない評価を得ていただろう。
後半34分の山口のシュートは、それだけのインパクトがあった。
あの流れるような攻撃をあのスピードでできる代表チームがどれだけ
あるだろうか。
あのシュートが入らなかった事で(今日は勝てないのではないか)という
不安が過ったものの、永井が抜け出しキッチリと先制。終盤の大ピンチも
体を張って守り早々に予選リーグ突破を決めた。

メディアは永井をスターに仕立て上げようと躍起だが、クリスティアーノ・
ロナウド頼りのポルトガル代表でもあるまい。この日の前半はペースが
掴めず苦労したが、徐々に調子を上げて後半半ばからはこのチームらしい
早い攻めも見られるようになった(繰り返すが、あの山口がゴールまで
迫った動きは特筆もの)。試合の中でペースを取り戻せるところに、
頼もしさを感じる。試合後に吉田が苦笑いしながら「永井がずいぶん
外していたが、やっと決めてくれた」と言ったのもかえってチームの
良いムードを感じさせてくれる。

最終戦の注目は1位通過になるか2位通過になるかだが、そこが問題。
選手の疲労が気になる。永井を中心とする以外の攻めも手に入れておきたい。
これらを考えてホンジュラス戦はメンバーを落して臨むべき、と考えていたが、
やはりブラジルといきなりあたるのは避けたい。
引き分け以上の結果が出せれば問題無いのだが、メンバーを落した際の
力が図りかねる。

スペイン戦について中田英寿が「取れるときに点を取っておくべき」
とコメントしたそうだが、(勝った事が重要)とそれを聞いた時は
嫌な気分になった。けれどももし得失点差で順位が決まる状況になれば、
3点は取れていたであろうスペイン戦でのフィニッシュの不味さが悔や
まれる。

思えば現在の日本サッカー黄金時代の礎となった「ドーハの悲劇」では
得失点差で日本はワールドカップ出場を逃した。ラモスが北朝鮮戦で
(もっと、もっと)という意思表示をしても皆満足していての痛恨事。
そして中田自身が念頭に置いて発した「アトランタオリンピックでの
予選リーグ敗退」も、ハンガリー戦でもっと点を取れたにも関わらず
自身のゴールで燃え尽きた選手などがいた事による後悔だ。
これらの記憶を、見ているわたしの方も今一度思い出さねばならない
と思う。けれども予選リーグ突破は既に決めていて、順位を計算して
あれこれ心配をするなんて、贅沢極まり無いのだけれど。

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theme : ロンドンオリンピック
genre : スポーツ

2012-07-29

マイアミからの点と線

似て非なるものとはこの事だ。
ロンドンオリンピックのサッカー男子で日本代表がスペイン代表を破った
出来事について、アトランタオリンピックのサッカー予選リーグ初戦で
日本がブラジルを破った「マイアミの奇跡」と比べて論るメディアを
いくつか目にした。

しかしながら「オリンピック初戦」「相手が優勝候補」「結果0-1の勝利」
という状況証拠だけを並べればなるほどデジャブの感覚が起こるものの、
実態はまるで違う。
(守ってカウンター)という戦術が同じとする向きがあるが、マイアミでの
日本代表は実際のところはカウンターさえもできなかった。世界との差は、
それだけ大きかったのである。

わたしがこの二つが全く違うと言う理由は、しかしそこでは無い。
チーム全体がひとつの機械のように統一された意思の元に動いていた今回
のU-23チームに比べ、ブラジルと闘った日本代表は後に当時は気鋭の
サッカーライターだった金子達仁が告発したようにチームの中は「もっと
攻撃的にできる」という意思と「守り勝たねばならない」という意思と
に分かれていた。それは後にJリーグで偉大な攻撃チームを作り上げる
西野朗監督とのすれ違いでもあった。大金星をあげたにも関わらずあのチーム
にどこかぎこちなさを感じたのは、まさにこの意思統一が為されていなかった
ためであり、最悪にもそれはアドバンテージを持ったはずの予選リーグでさえも
勝ち抜けないという結果に結びついてしまった。

マイアミの代表と重ねるならばむしろ、南アフリカワールドカップの日本代表
の方が適切だ。
テストマッチで連敗が続き、チームとしても完全に自信を失っていた日本代表は
本田圭祐、松井大輔、大久保嘉人の前線に攻撃は任せるといったサッカーを展開。
チームとしての形さえ成していなかったカメルーンを下して予選リーグを突破
するわけだが、(もっと攻撃的にできるのに・・・)というストレスを選手が
抱えながらという意味ではマイアミのチームと重なる。

ただ違う点と言えば本大会で予選リーグを突破したという結果は勿論なのだが、
このストレスをチームとしてほぼ持ちながら半年後の完全なアジアカップ制覇へ
とつながった点だ。
意思統一ができぬままぎこちなく闘ったマイアミの日本代表は、素晴らしい
ポテンシャルがあったにも関わらず中田英寿をはじめとする数人の個人でしか
その後大成にでき無かった。

チームとして意思統一が図れる現在のU-23日本代表が初戦を勝ったにも関わらず
予選リーグ敗退を喫するとは考えにくい。メディアをはじめとするメダルだ、
メダルだという馬鹿騒ぎにも今の”経験豊富な”選手たちは乱される事は無いだろう。
それでも(何が起こるかわからない)のがサッカーだから、断言も安心もできず
多少の不安を抱えながら次のモロッコ戦を待っているのは、いつもと変わらない
のだが。

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theme : サッカー日本代表
genre : スポーツ

2012-07-28

さよならスペイン

ロンドンオリンピック サッカー男子
日本代表-スペイン代表


歴史的勝利だとか最大の番狂わせとか言われるが、そこまでの事とは思わない。
この時代に王者として君臨するスペインA代表ならともかく、相手は年齢制限の
あるオリンピック代表なのだから、それと同格に扱うのはおかしい。

実際、試合が開始され初めて見たU-23スペイン代表は大したチームに思えなかった。
このチームがA代表と地続きと言うならば、やはりスペインの時代はEURO2012で終
わったという思いを強くせざるを得ない(試合が終わって調べると、このチームも
年代別の欧州王者であると知って口あんぐりだったのだが)。

もちろんこれは立ち上がりの日本が素晴らしかったという相対的な印象、スペインが
ペースを握れなかったという要因もある。開始早々に前線からボールを追いかけ回す
というアクションも良かったが、驚いたのは次の二点。
ひとつはいきなりダイレクトで大胆なシュートを狙った事。そしてもうひとつは
立ち上がりのハイペースをしばらくするとダウンさせていった事。前者は試合のペース
を自分たちのものに手繰り寄せるチャレンジだし、後者は90分というトータルで試合の
流れをつくる戦術。
これらに日本はもやはサッカーを知らない国では無いことの証明を見る。
「日本代表について? 上手いんだけどね・・・」という時代はもう完全に過去のもの
となっているのだ。

一点をリードして後半は攻撃が雑になったという難はあるが、そこまで完璧な事はでき
ない。それを揚げ足として取るなら、あのスペインの壊れっぷりは何だ。早々に退場者
は出すし、明らかに苛立ってのラフプレーを頻発させていた。

トータルで見るとスペインより弱者である日本は、前線の永井にボールを送って少ない
チャンスを生かすというやり方だった。これを見て、まだ日本が”サッカーを知らない時代”
に学校でボールを蹴っていたわたしはある他校のチームを思い出した。
全国レベルの強豪校よりいくらか力が落ちるそのチームは、トップに足が早く少し名が知れた
選手を置いてそこに向かってボールを蹴る、というやり方で徹底して戦っていた。

こう書けば同じやり方に聞こえるが、印象はまるで違う。ロンドンオリンピックの日本代表
は永井に渡して後は個人任せではなく、それを起点として別のやり方も狙いにいけたし行って
いたからだろう。またゴール前で守って守ってカウンター、ではなく(攻撃をする事が防御に
もなる)という事を知識ではなく体でわかっているという事も十二分に伝わってきたからだ。

2000年代の初期の数年に一時代を築いたスペイン代表チームという一つのチームは、終わりを
遂げた。そしてこの数年で主要選手がJリーグではなくヨーロッパを主戦場にするのが当たり前
になった日本サッカーは、オリンピックでの勝利がトピックスとして扱われるのが腹立たしい
ほど新しい時代に入っている。

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theme : ロンドンオリンピック
genre : スポーツ

2012-07-02

この時代をスペインと言う

EURO2012決勝はスペインがイタリアを破り優勝。
どこかノラリクラリとした戦いぶりを見せるスペインを(タイトロープのチャンピオン)呼んだが、
決勝では開始からイタリアを圧倒。準決勝でドイツを老獪に下して見せたイタリアを全く寄せ
付けず、後半開始早々に(モッタの負傷退場もあって)勝負を決めた。

先日発刊された単行本『ラ・ロハ スペイン代表の秘密』の帯にある(あの“ダメ代表"が、
なぜいきなり無敵になったのか)はマーケティングのための強すぎる謳い文句だが、
少し前までのスペインが”チャンピオンの器”で無かった事は確か。だからタイトロープ
ぶりも結果が出なければただのつまらないチームにいっきに格下げとなってしまうから、
スペインの事はかなりヒヤヒヤしながら見ていた。
ところが決勝では電光石火。誰もが優勝候補にあげた前回大会(EURO2008)よりも
鮮やかにタイトルを手にしてみせた。その象徴が前回は虎の子の一点をとった
フェルナンド・トーレスが、ダメ押しの一点とファン・マタへの余裕のアシスト。スペインは
(王国の前では、誰もが跪くしかないのだ)という事を強烈に印象づけた。

これでEURO二連覇。間にはワールドカップ制覇も入る。
この時代は、スペインと語られるだろう。ドイツもイタリアも、そして頂点に憧れ続ける
も一向に叶わないポルトガルやオランダも、誰もこの王国の牙城を崩せなかったのだ。
惜しむらくは一度も崩壊した事がないこの世界の真の王国、ブラジルがながい
低迷に入っていた事だ。南米のカナリヤを直接対峙して黙らせれば、この時代は誰もが
忘れる事ができぬ強烈な記憶となった。

二年後のワールドカップは、奇しくもこの南米の王国でおこなわれる。
六十年ぶりの地元でこの王国を打ち破るのが同じ南米の国ではなくヨーロッパチャンピオン
だったらこれほど痛快な事はないのだが、スペインの時代はもうながくは続かないだろう。
ドイツは次は自分たちだと思っているだろうが、すんなりといくものか? ブラジルは自分たちが
王国である事を証明しようと、着実に牙を研ぐ。それでもわたしはスペインの時代があとしばらく続き、
かつ素晴らしい時代と語られる未来が訪れる事を願っている。

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