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2012-08-26

日本の監督には 2

『オシムの言葉』(木村元彦 著)は名作だ。
これを読めばオシムというものがよくわかる。わかりすぎる。

イビチャ・オシムがジェフ千葉を離れ日本代表監督に就任する事
になった際、メディアはまずこの監督がどんな人なのかを知ろう
とする。そこにうってつけの本があった。『オシムの言葉』だ。

「ライオンに追われたウサギが逃げ出す時に、肉離れをしますか?」
「休みから得るものはない」


ジェフがどんな試合をしていてどんなプロセスで強くなっていったかなど
を調べる必要は無かった。過去と同じく記者会見で比喩めいた言葉や
謎かけやがポンポン飛び出すものだから、言葉で伝える(あるいは映像に
肉付けする)メディアにとっては大変便利な監督だったに違いない。
「考えて走る」と言っておけばわかった風になるから、謎かけなど
解く必要が無い。
代表監督就任時に「これで中村俊輔が外れる」とマスコミは騒ぎたてたが、
ジェフの頃にポペスクやクルプニコビッチをとっていた事を考えれば、
オシムの仕事そのものを見ていなかったは明らかだ。

印象に残っているエピソードがある。日本代表に召集された松井大輔
は途中出場を準備しながら(とにかく動きまわらないと)と考えていた。
いよいよピッチに出る時にオシムから出た指示は「守備は鈴木啓太に
任せて、おまえはドリブルで攻めろ」。松井はこの時(この監督、
ちゃんと俺の持ち味を見てるじゃないか)と思ったそうだ。
この話から感じたのは、選手たちがメディアの影響を受け過ぎていた
のではないか、という事だ。オシムは選手の特長を見ていたが、選手は
監督の特長を誤ってつかんでいた。
これは選手が悪いのではなく、メディアの影響を受けやすい日本人の性質
のせいであるというのは、他の分野でも多く見られる事だ。あるいは日本
という国が物事を自分で考える教育やトレーニングをさせていないという
問題(成果?)によるものかもしれない。

これに比べザッケローニ監督(ザック監督)、関塚隆監督というのは実に
メディアにとっておいしくない存在、地味というのは前回書いた通り。
監督像をコンパクトに伝えるほどの本も今のところ存在していない。
これによってメディアからの余計な雑音が入らないのであれば、それこそ
が日本代表に最適な監督だと近年の成績から考えたというわけだ。

                           *つづく*

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2012-08-17

日本の監督には 1

日本代表監督には、”影の薄い人”が良いのではないか。
ロンドン・オリンピックを見ながら考え始めていた事。
言い方を変えると”話題にしづらい人”となるか。
ところがメダルを逸した事で、う~んと腕組みをし直す事になった。

*******************

メダルが期待される女子サッカー(なでしこ)の存在もあって、
ロンドン・オリンピックにのぞんだU-23代表は最近では記憶に無い
ぐらい騒がれる事がないチームだった。
関塚隆監督も川崎フロンターレでそれなりの実績を残している人
なのに、どうも地味に映るのかメディアお得意の「関塚ジャパン」
などという呼称や「監督がうんぬん~」という話題もそう目にした
覚えが無い。「人間力」「バイタルエリア」などというプチ流行語
を連呼した山本昌邦、Jリーグの監督としては同列にも関わらず
オシムの弟子のような扱いを甘んじて受け入れた反町康治らと
比べても、関塚監督の目立たなさはひと際光っている(?)。

考えてみればA代表のザッケローニ監督(ザック監督)も似たような
感じで、メディアの扱いもやや大人しめ。いきなりアルゼンチンに勝利、
アジアカップも制覇したという実績で黙らせたという側面はあるものの、
次にあげる近年の監督に比べメディアは扱いづらいのではないか?

□フィリップ・トルシェ(エキセントリックな言動で常に話題をつくる)
□ジーコ(とにかく存在が大きすぎて取り上げやすい)
□イビチャ・オシム(語録、会見の内容などがメディアのインテリ魂を揺さぶる)
□岡田武史(とにかく非難轟々なので一緒に騒いでいると注目してもらえる)

など。
それに比べてザック監督は真面目、正当過ぎて「インテリ面の総ゴシップ
集団」と言って良い日本のメディアにすれば扱いづらい。それだったら本田
とか香川とかにいっとけ、といった帰結か。

                               *つづく*

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2012-08-16

結果オーライの危うさ

キリンチャレンジカップ2012
日本代表-ベネズエラ代表


いつもの親善試合と思いきや、意外に力が入ったベネズエラ代表によって日本代表
は引き分けてしまった。またぞろメディアが騒ぎ始めてきて、その内容が本田圭佑
をアンチヒーローに仕立てあげ監督との対立、選手を二分化するようなものである点
に不安は感じるものの、ピッチ外の事にとやかく言うのは今回は避けよう。

ザッケローニ監督(ザック監督)就任の頃はここにもそれほど苦言を書かなかった
はずだが、(南アフリカワールドカップでもっと自分達らしいサッカーがあるはず
なのに実現できる状況になかった。そのストレスを糧に新体制で力を存分に発揮している)
とは何度かほのめかしてきた。それが杞憂であって欲しいのは山々だったものの、肝心の
ブラジルワールドカップの出場権をかけたアジア予選でも目立った上積みは無く、過去から
の流れと海外へと行った選手個々の能力で勝ち進んできた印象。
アジアでの敗退は考えにくいもののこのままいくと本大会前になって”岡田武史監督
への三度目の就任要請”などという事態も有り得る。

ザッケローニ監督が腰掛けで日本に来ている訳ではないという事はわかるのだが、
あまりに結果が出ない、加えて前述したようなメディアの破廉恥報道が続けば
極東でのいくばくかの栄光が消えないうちにサヨウナラ、となるかもしれない。

昨夜の試合では本田圭佑のワントップ、また試合前も試合後もディフェンスについて
言及している事からも(やはりザッケローニはイタリア人)という風にも感じる。
選手交代を思い返してみても、本田の件はスケジュールの都合で他のFWを今回召集
していないのだろう、と思っていたがハーフナー・マイクの名があって首を捻るばかりだ。

これも何度も書いているがサッカーは相手よりも点を取らねば勝てない。日本代表は
得点力不足という事がずっと叫ばれてきて、その打開策が示された事も一度も無い。
これがその答えかとも思えたロンドン・オリンピックのU-23の代表チームも永井の力を
相手に把握された途端、いつもの姿になってしまった。

わたしはザッケローニがイタリアで指揮をとっていた時代を知らないのであくまでも
想像で書いている事をご容赦いただきたいが、もしここでの予想通り守備を安定させ
たチームは日本が欲するスキル、あるいは今後の基盤となるサッカースタイルとは違う
のではないか。立ち上げ時の勢いに紛れてまったく検証されなかった代表監督人事
だが、最終予選は結果だけでなくその内容を見ながら場合によってはかつて無い対応
をしなければまた(期待の持てない中臨む本大会)という事になりかねない。

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2012-08-14

行き当たりばったり

韓国のとても馬鹿げた行為によって(あれは朴鍾佑(パク・チョンウ)とかいう選手個人
の問題では無く、韓国全体の問題だろう)すっかり後味悪いその話題一色になってしまった
ロンドン・オリンピックの男子サッカーだが、ここであの事件やそれに対する意見を
書くのは止めよう。ここはサッカーのブログなのだから。

************************

問題は「韓国に負けて」「メダルを逃した」ことだ。
四位という事はもちろん評価されるべきものの、それで終わりだといつもと同じ
”感動ありがとう”で終了となる。
常々言っている事だが日本人やメディアは自国のサッカーの力を過小評価すべき
ではなくワールドカップ、オリンピックともに予選リーグを突破する力は十分に
ある。加えて決勝トーナメントに進んだ場合も一つ勝つ可能性までは十分に
あると考えられる(以上はもちろん、組合せにもよるが)。

そう考えると今回のベスト4は持てる可能性が最大限に出た順当な結果であり、
メキシコに敗れたのは「壁を破れなかった順当な結果」と言えるだろ。メディアは
スペインがいる予選リーグをよく突破したなどと褒めそやすものの、二位抜け
までは決勝トーナメントに上がれる事を賢明な方は言われなくても思い出すだろう。

もちろんメキシコに勝てれば最大の喜びだったのだが、三位決定戦で敗退、しかも
韓国にという点はいただけない。韓国うんぬんではなく(アジアで敵無し)といった
風も装いながらワールドカップ予選ではA代表がオーストラリアに勝てずU-23も
大事な試合で韓国に敗退となると、その実は如何なものかと疑問も湧くわけだ。

単刀直入に敗因をあげると「永井以外に攻め手が無かった」となる。
もちろん大津、清武、東といったセンスあふれる中盤も得点に絡んだり自らも決めて
いるが、優勢な展開の中でというのを忘れてはならない。永井中心の攻めが見抜かれて
押さえられた時、このチームはどうして良いかわからなくなり一見すると(韓国に
勝つ気が無かった)などと批判される状況に陥ってしまった。

わたしはこのチームを立ち上げ時もアジア予選さえもしっかりと追い続けたわけでは
ないし今はJリーグや海外の日本人選手も頻繁にウォッチングしているわけではないので
疑問を呈すことしかできないが宮市、香川、原口、大迫といった選手は不要だったのか?
先にあげたようにこれらの選手個々人の状態やチームづくりの状況も不明なので多くは
言えないのだが、いつもなら(なぜあの選手が入ってないんだ!)と起こる議論が今回
はほとんど聞こえて来なかったのが腑に落ちないし、”感動ありがとう”キャンペーン
にかき消されるのも良くない事だと思う。

残念ながら宇佐美、杉本という別のオプションはほとんど機能しなかった。これらを
その選手個人の問題として思考を停止させるのは簡単だが、攻め手を構築する事無く
本大会に臨んだとしたら関塚監督、日本サッカー協会にも相応のチェックを働かせる事
は必要ではないか。
この国は常に行き当たりばったりで結果が悪ければほとぼりが冷めるまでバタバタと
いろいろなポーズを取り、結果が良ければ雰囲気にのってお祭り騒ぎをはじめる。
今回もまたそんな様子がかいま見え、またぞろ44年前の栄光が大手を振り続けることに
一抹の不安や寂しさを感じる。

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2012-08-11

ヒール

ロンドンオリンピック サッカー男子
三位決定戦
日本代表-韓国代表


ヒールとは、悪役のこと。
もともと使われるプロレス界では単なる敵役以上の役割と意味を持つが、
客に憎まれて興奮させるという事に変わりは無い。

韓国は肘を使ったり体ごとぶつかってきたり。後ろからのタックルも
容赦無し。日本側の観客であるわたしは必要以上に興奮していく。
試合開始直後はオシム時代のアジアカップと似た空気感を感じて一抹の不安
を感じた三位決定戦だが、(こんな相手に絶対負けるな!)という気持ちが
高まっていく。

イエローカードが序盤から出されるものの、二枚目や決定的なもの(すなわち
レッドカード)が出るまではしない。韓国は意識しながらやっているのか?
だとすれば、大したヒールだ。

しかも韓国の攻めは、大きく前に蹴っていくという単純、力まかせのもので
これがさらに印象が悪い。最近は日本の技術力に脅威をおぼえてきたとも
されテクニカルな選手も出てきたが、伝統というものは継承されているのだろう。
良く言えば、勝つための自国のサッカースタイルを確立しているのだ。

一方日本は、悪い意味でのサッカースタイルがこの試合では出てしまった。
メキシコ戦もその傾向があったが永井のスピードを生かす、タテへの速い
攻めのパスではなくパス回しへの拘泥だ。スペインという格上へ食いつく
ためにとった戦術、そしてその勢いとアドバンテージを後ろ盾に見せていた
頼もしいサッカースタイルは、やはり確立されたものでは無かった。

日本はこの大ヒール・韓国に前半に先制を許し、後半早々に追加点を奪われてしまう。
パス回しだけのサッカーへ戻ってしまった日本が逆転できる見込みは無くなって
しまった。それでも終了近くになってコーナーキックから得点、と思いきや
判定はノーゴール。ヒールというキャラクターは、こんな不可思議な出来事
まで引き起こしてしまうのか。

結局試合は韓国の勝利。連続性のドラマであるプロレスと違い、このオリンピック
は一期一会。銅メダルは韓国に。この事実は覆らない。
永井を生かすやり方の日本はメキシコ戦からそれが封じられ、この韓国戦も同じ。
他に攻め手がなく結局はいつもの”パス回し”に戻ってしまった。一部で
「日本は勝つ気が無かったんだ」などという声があるが、そんな馬鹿な事が
あるものか。勝ちたくても、逆転したくてもその方法がわからずどうしようも無く
時間だけが流れていく。そんな事が多々あるものなのだ。

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2012-08-10

老獪さ、破れず

ロンドンオリンピック サッカー男子
決勝トーナメント
日本代表-メキシコ代表


準決勝の相手はメキシコ。同じく細かくパスを回す国として(日本が目指すべき
チーム)と日本のスタイルうんぬんが激しく論議されている時期には幾度となく
名前があがったチーム。

しかしこの大会の日本は、少し違う。永井というスピードあふれる選手を
スーパーサブでは無くスタメンで起用。パス回しではなくそれを走らせ
かつ前線からプレッシャーをかけ、スペインを撃破。その勢いと勝ち点
でグループリーグを突破。そのアドバンテージは決勝トーナメントまで
続く。
日本がグループリーグを首位通過したため、一回戦の相手はブラジル
では無くエジプト。足元をすくわれる可能性はあったものの、完勝した。

もちろんこのチームも日本が従来得意とするパス回しは健在。それが縦にかつ
スピーディーなのが頼もしい。またボールを受ける時に小刻みなフェイント
を入れるのも、小気味良い動きだ。
かつて(目標にしてはどうか)とされたメキシコ戦は永井のスピードを生かす
事はできず、お互いがパスを回す展開に。それでも日本は大津のスーパーゴール
で先制。浮いたボールを角度を調整して蹴るとあんな鋭いシュートになるが、
あれはそこまでの流れを考えてのトラップか。

メキシコは前半のうちに同点に追いつく。
後半の序盤は全体のスピードに勝る日本が攻め込むが、シュートが枠を外れる。
今大会は勝ち続けているのであまり目立たないが、結構決めきれていない場面
は多い。

次第に日本のチャンスは減っていき、試合はスローペースに。そして(ミスと
言っても良いのだろうか?)GK権田の短いフィードをさらわれてメキシコが追加点。
そこから試合はさらにゆっくりと流れていき、日本は得意の速い展開を封じられる。
杉本、宇佐美、斎藤と日本は矢継ぎ早に攻撃のカードを切っていくが、打開策に
はならず。ペースも変わらないまま。かと思うとメキシコが鋭く攻め終了間際
にダメ押しとなる得点を決めた。日本は終了までの数秒間、戦意喪失。仕方無い。

日本の活きのいいサッカーを、老獪なメキシコが沈めた。
三位決定戦は韓国。メキシコとは違い休みなく向かって来る相手。日本は技術、
チーム力で勝ってもこの迫力の前に順位やタイトルがかかる試合においては
敗者となる歴史も多かったが、今回はどうか。ロンドンで日韓対決がおこなわれる
とは、夢にも思わなかった。

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2012-08-06

ロンドンオリンピックサッカーで残念な事(ピッチ外)

こんな古い話を書く人間も他にはいないだろう。
1985年に日本で開催されたユニバーシアード神戸大会はベスト4
に北朝鮮、中国、日本とアジアの3チームが入った(他はウルグアイ)。
今回のオリンピックのベスト4の顔ぶれを見て、(オリンピックもあれに
似てきたな)と思う。
サッカーの最高峰はワールドカップであり、世界全体が参加するという
条件を外せばEUROがそれに次ぐ大会と言って良いかもしれない。
すなわちオリンピックとは多くの競技の中のサッカーであり、若手の大会
というFIFAの認識だ。W杯さえクラブ全盛かつ国への帰属意識が薄れている
昨今、オリンピックサッカーにそれ以上のモチベーションを望むべくもない。
それを裏付けるようにヨーロッパ勢は予選リーグで軒並み敗退。地元イギリス
さえも決勝トーナメント初戦で敗退するという惨状だ。

けれどもわたしが(残念)としているのはこの事ではない。
わたしにとってのオリンピックサッカーはさきに書いた通りで、
(ユニバーシアードみたいになった)というのが感想。
残念というのはイギリス代表を韓国が破った事に対するいくつかの書き込み
を目にした事で、それはまさに誹謗中傷の類でしかなかった。さらに気分を
落胆させたのがそれに対する支持が多いという状況で、”便所の落書き。
気にするな”というものもそんな風に支持が集まっているとそうなのか、と
気落ちする。

誤解をして欲しくないが、わたしは(同じアジア勢として韓国を応援しよう)
などというつもりはないし、ここまで来て韓国とあたるのだろうかと気分が
悪くなったのは素直な告白だ。
サッカーで見ればサポーター文化以前の暗黒時代に韓国には数々の煮え湯を
直撃で飲まされてきた。メキシコワールドカップの道を完全に閉ざされた事は
史実として多く伝えられているが、日韓戦で若手チーム(オリンピックを想定した
23歳以下)をA代表にあてられたり「日韓戦? 忘れていた」と相手方に言われ
開催もされなかった屈辱などは、知る人は少ないだろう。
また日韓ワールドカップの時の「日本が負けたから、韓国を応援しよう」
というキャンペーンには露骨に嫌悪感がわいた。どこかの大きな力が韓国と
結ぼうとしているのは、恐らく事実だろう。

けれども件の韓国勝利に対する書き込みには、大きな力とは違う個人個人
の悪意を感じる。一人一人が意見を持つのはもちろん自由。けれどもそれは
本当に自分の頭と心で考えている事だろうか? 韓国ブームをつくろうと
する事にNOをつきつけようとする個人の意志が、別の形で機械的感情になって
いる事。そんな気がして、残念に思う。

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2012-08-05

それでも速い

ロンドンオリンピック サッカー男子
決勝トーナメント
日本代表-エジプト代表


先制の代償はあまりにも大きかった。
永井謙佑が負傷退場。前線で攻撃と守備の両方で相手を恐怖に陥れるのは、
間違い無く永井の個人能力。この日の先制点も、通常であればGKが押さえるか
ファウルとなってしまうかのシーンだったが、永井のスピードはそんな見なれた
光景と違うものを与えてくれた。無人のゴールに蹴り込まれたボールを見ながら、
ようやくわたしもメダルというものを現実に期待するようになった。
けれどもこの試合の行方はもちろん、そんなわたしの期待にも暗雲が漂う。
事実、永井が居なくなった後の日本は少し劣勢に立った。

実況は試合開始前(スペイン戦のように)と言っていたが、スペイン戦で
日本を知ってしまった相手が同じ事をさせるはずがない。ところが日本は
数日で実に巧にチームをアップデートさせており、がむしゃらな突進では
無くタイミングを図った追い込みを前線でかけていた。

さて永井不在で後半を迎える事になった日本だが、これもわずかなハーフタイム
中にアップデートが成されていた。予選リーグのモロッコ戦も前半はあまり良く
無かったものの、後半には盛り返し予選リーグ突破となる勝利を手に入れたのは
ご承知の通り。このチームは期待も知名度もそれほど高く無かったのに、予選や
大会というながいスパンで、さらにはわずか90分の試合の中でも進歩、修正が
素早くおこなわれる。これはわたしが日本代表チームで見た事が無い希有な光景だ。

永井という単品の飛び道具がなくなったものの日本の攻撃は、速い速い。
飛び出しもだが高速のパスまわしは相手のエジプトはもちろんヨーロッパの人たち
にも衝撃を与えているのではないだろうか。また勝ちがほぼ決まった終盤になっても
ボールを追いかけ回す姿も、世界ではあまり見なれない光景ではないか。

昔から(日本は速いんだけどね・・・)といった風に語られていて、事実まったく
勝てなかった。それがツボにはまった時は勝てるようになり、(特にヨーロッパ
のチーム相手には)試合内容でも上をいき勝利する機会も増えてきた。
今回のオリンピックチームはその元となる速さが存分に生きている。
これは(2011年以降のA代表もそうだが)、パスを回すためのサッカーではなく
攻撃のためのパスまわしをするサッカーとなった事が大きい。

しかしこの変化は一体なぜ起こったのだろうか?
いろいろと今考えを巡らせているのでいずれまとめて書こうと思っているのだが、
この点についてお考えを持っている方は、ぜひご意見を書き込んでください。

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