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2008-06-09

最終予選ではサッカーと呼ばれるものが展開される事を望む

「気温四十度以上の猛暑」「デコボコのグラウンド」「下痢」etc。
メディアに不信感を持っているので全部を鵜呑みにできないが、日本とは大違いの過酷な
環境の中サッカーをしなければならないことは十分わかる。
それを涼しい部屋の中で飲み物片手にテレビ観戦している自分が、(もっと魅力的な
サッカーをしろ)とか(これじゃ世界に勝てない)なんて評価するなんて全く傲慢だ。

なので(アウェーは結果がすべて。勝てば万々歳、引き分けでも悪くはない)という感じで
ワールドカップやオリンピックの予選は見る事にしていた。もちろん大きな実力差がある
場合は勝ちの方を望むのだが。
けれども今の日本代表に対しては(こんなサッカーをするんだったら予選で敗退しろ!)
とやってるんで、今回のアウェー戦はなかなかテーマが見つけずらい。

いつもの見方でいけば日本はアウェーでオマーンと引き分けた訳だから”悪くはない”
となる。今回のオマーン程度の相手には勝って欲しいとも思うが、岡田は”オレ流宣言”
以降が自分の責任という事なので、わずかな練習、試合しかこなしていないのだから
まあしょうがないか、となる。

自国だろうが、主力が戻ってこようが、監督が変わろうがオマーンは相変わらずへぼい。
日本に来た時ほどではないが、ボールは足についてないし組織だった動きもできない。
良かったように見えたとしたら、日本が流れをつくれていなかったからだ。
オマーンが先制するも、このまま逃げ切れるとはとても思えない。
案の定後半に入ると日本の怒涛の攻撃に耐えきれずPKを与え同点にされる。
その後お約束のようにPKを貰ったが、今度は入る気がしない。
何を血迷ったかゆるく転がしたボールは、楢崎に止められた。

岡田に関してだが、とにかく今回は内容は度外視のアウェーなので評価はできない。
スタメンはホームとあまり変わらなかったが、長谷部、遠藤というボランチをまた
使ってきたのを見て(オマーンというチームそのものにはまったく脅威を感じていないんだ)
と思ったぐらい。スカウティング、また実際に日本で対戦してみて”敵地でも恐るるに足らず”
という確信を持ったのだろう。
後半開始前、大木コーチに何事が言われながら顔面蒼白で出てきた時には(この人
大丈夫かいな)と思ったが、立ち上がりで攻勢をかけていった様子を見ていると
ハーフタイムでの指示も的確だったのではないだろうか? 
同点にすると勝ち越す意欲を感じられなくなったが、これは監督だけではなく選手の問題
でもある。
交代の遅さが指摘されているようだが、今野はオマーンの活きのいい交代選手を念のため
ケアするよう、矢野は次に大久保が出場停止となるために試合に慣れさすために出した、
と思ったので特に気にならなかった。同点にしてあわよくば逆転、と思った時間帯もあった
かもしれないが、後半の途中ぐらいからは岡田も引き分けで良しといった感じになってい
たんだろうと思っている。

とまあこの試合に関しては内容をあれこれ言えないのだが、日本の予選敗退を望む姿勢
は変わらない。しかしかと言ってこのオマーンが3次予選を突破するというのはやはり
”いけない”だろうと途中から考え始めた。
日本のサッカーに魅力も未来も無いのはさんざん書いてきているが、オマーンになると
とてもサッカーと呼べるようなものをしていない。

本気が演技か知らないが、後半に入ると倒れこむ選手が続出。
こんな体力の選手が国を代表して戦っているのならば呆れるし、ピッチで小芝居を打っている
のならば時代錯誤も甚だしい。
オマーンの守りはただゴール前に人数を置いて固めてはね返すだけ。
たまに勢いにのってカウンターを見せるも、日本の屈強なCB二人だけに抑えられてしまい、
運良く抜けてもシュートが枠にいかない。  
この日オマーンが追加点を奪うとしたら、”事故”のような形でしかなかったはずだ。

もっとも世界の端っことはいえサッカーをしている日本も、この日はそれにお付き合いするように
中央へ一発放り込むばかりの攻撃だからはね返され続け、サイドからの攻撃も単調で精度を
欠くものだからチャンスが広がらない(この辺はいつもか)。
挙げ句の果てにはあからさまな報復で退場者も出したが、オマーンも一緒になって熱くなる
ものだからどっちもどっち。
まるで高校サッカーの地方予選を見てるよう、あるいはどこかの山奥で外国人を集めて
相手をさせているのではないだろうかと錯覚した程。とても国を代表するチーム同士が
ワールドカップの予選を戦っているとは思えなかった。

例えば同じ選手に何度もフリーで抜けられたら瞬時の判断でケアし、サイドをえぐる攻撃に
切り替わったらそこを抑え逆に手薄になったところへ鋭いカウンターを仕掛ける、引いた位置
で守られたら際どいミドルを蹴って相手を引き出す試みをする・・・世界最弱の大陸アジアでも、
最終予選ではチェスのような駆け引きをある程度の技術を伴い見せて欲しい。選手と監督が
知力と体力、ハートをぶつけ合っての勝負を見せて欲しい。
1/2の確率で勝ちぬけるこのグループは日本とバーレーンが上がるのはしょうがないとして、
最終予選ではアジアの強豪国同士がせめてサッカーと呼ばれるものを展開し、願わくば
その内容に見合うチームが本大会に進むことを望む。

この直後に放送が始まったEURO2008の開幕戦。ワクワクする好ゲームとは言い難かった
が、そこで展開されるものと先ほどまでのアジアの戦いが同じスポーツにはとても
見えなかった。
ワールドカップの出場枠ヨーロッパ13、アジア4.5。
平等か、商業あるいは政治か。
(放送がほぼ続くような形だったためその落差の感じ方も大きく。
TBSが5時間スペシャルとするため日本戦の試合時間をずらしたのなら、なんと皮肉なことか)
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theme : サッカー日本代表
genre : スポーツ

tag : 2010W杯予選日本-オマーン(アウェー)

comment

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No title

下痢と金蹴り そして報復
いっそのこと もっと荒れたら面白かったのにぃ  ワラ

オマーンのPKが遠藤のコロコロを真似したみたいでガッカリしました。
勝てただろ オマーン or2

コメントありがとうございます

>オマーンのPKが遠藤のコロコロを真似した

やっぱそう見えますよね・・・。
(おお、カッコイイ。俺もやってやるぜ!)
ていう感じだったんですかねえ。

普段とは逆で、日本が攻めるたびに
ヒヤヒヤしてたんですよね。この日は。
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