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2008-08-12

クラマーとオシム

クラマーが言っている事に、驚きや目新しさはない。
しかしそれは、サッカーに関わるあらゆる場面で何度も見たり聞いたりしてきた事ばかりだ。
以前、あるビジネス講座の先生が「私が現役だったのはもう十年近く前だ。この仕事に携わり
始めたのが三十年前。でもその考え方や理屈は何も変わっていない」と講義前に話していたの
が印象に残る。分野は違えど、この真理は共通する。
実はオシムの言っている事にも、新鮮さはない。
その独自の言い回しや伝える側の無意味な脚色に違う感触を受けるが、ほとんどが
”どこかで聞いた”事があるものばかりだ。

だからクラマーとオシム、その二人を共通した存在として語られる事も多い。
しかしながら相違もある。以下に、その主なものをいくつか列挙する。

1、クラマーは若くして来日し実際にプレーして見せたが、オシムはそうではない。
2、クラマーはブンデスリーガー立ち上げなどの経験があり大きな組織づくりのノウハウを持って
いたが、オシムはそこまでの経験はない。
3、クラマー来日の頃とオシム代表監督就任の頃では、日本サッカーの状況が違う。

他にも選手とフレンドリーに接っしたり悪戯もするクラマーなどの違いもあるが、そのあたりは個性
なので相違があって当然。
1と2に関しては仕方がないこと。せめて四十代のうちにオシムが来日していれば、トルシェをして
「プラティニと並び称される程偉大なプレーヤー」と言わしめるオシムはクラマーと同じように実際に
プレーをして見せた事だろう。

ここで残念、というか情けないのは3だ。
クラマーをドイツから招聘した理由は、当時ドン底、ドマイナー競技に過ぎず存亡の危機さえ囁か
れるような日本サッカーを、何とか盛り上げたい、強くしたい一心から。その思いで関係者は尽力
した。
そしてクラマーが実際に携わるようになれば、長沼-岡野を筆頭に粉骨砕身でサポートし、しかし
時には反論し代表チームを強化していった。そこには私心など微塵も感じられない。

けれども今は違う。日本サッカーはプロ化から急激な成長期(必ずしも実力の成長ではない)
を迎え安定期にある。JFAの関係者は現状維持と保身のみを考え、W杯とオリンピックに出れ
さえすれば良いとし、”自由”だとか”日本らしいサッカー”など耳ざわりの良い言葉で世論を
煙に巻く。だからオシムがピッチ外でのサポートや体制の整備を訴えても、技術委員会を
はじめとする協会は知らんぷりを決め込む。

挙句の果てには病の為とはいえこれ幸いとばかりにさっさと自分たちの扱いやすい監督
にすげ変える。オシムにたびたび要求を突き付けられストレスを溜めていたという小野剛、
予定を覆すメンバー発表などのたび苦虫を噛み潰すような表情をしていたという田嶋幸三、
そして自分の身にいつ危険が及ぶかわからないという川淵三郎 らの安堵感は、いかほど
だったろう。川淵はご丁寧にオシムが再起不能のようであるかのような風聞まで流し、この
監督後退の流れをフォローしてみせた。
 
もうひとつの違いといえばクラマーは特別コーチとして招聘されたが、オシムは実際の代表監督
であったということだ。オシムの最大の手腕は直接の指揮で発揮されると考えているので(アジア
カップをはじめとする代表ゲームだけ見て「オシムは教育者で、采配は期待できない」とする連中
がいるが、ジェフ時代から見ていればそれは全くのデタラメである事がわかるだろう)、この違い
はむしろ歓迎すべきことであったが、もはやそれは望めない。

コーチとは趣を異にするがアドバイザーという立場でまだ日本に関わっているので、クラマーのよう
に日本の発展をフォローしていく事は可能だ。
しかしそれは、実現しないだろう。
アドバイザーというのは形だけ。繰り返すが、安定と思いながら実は衰退期に入ってしまった
砂上の城である日本サッカー界に、もはや金言を受け入れ向上していこうなどという情熱は
微塵もないのだから。
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theme : サッカー日本代表
genre : スポーツ

comment

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五輪の結果と今後の強化

日本のサッカーは安定期ですね。

そこから脱皮するには、海外の監督からしかレベルアップは出来ません。

所詮、岡田・小野・田嶋の3人は国内でしか活動をしていないから
「井の中の蛙大海を知らず」
ということわざどおりです。

小野強化委員長もこれだけ得点力のあるFWがいないと言われ続けても
騒がれても為す術なしの状態だし

こんなのはどうでしょう
Jリーグで、年間に枠内シュートを一番多く打った
FWはその後1年間代表に必ず招集させる
という制度を作れば?

おもしろいと思うんだけど

コメントありがとうございました

vissel777さん、コメントありがとうございました。

なかなか面白い制度案ですね。
とにかく日本人選手のJリーグでの意識から
高めないと。枠にさえ飛ばない技術では
得点の可能性なんて感じることもできませんし。

協会が”ストライカープロジェクト”なるもの
をしていたはずなので、ちょっと成果を
調べてみようと思っています(ただの
講習会のような気もしますが)。

岡田はJリーグでの経験と最初のW杯への
引率経験しかないのに一流面しているのが
腹立つんですよね。
それを引き立てるJFAのポチどもも同じく、
です。

No title

ぼくは、じっ様が倒られてから協会の対応は、誠意ある対応だったと思いますよ。

ただ、岡田監督を据えた事はがっかりでした。うまくいってただけに比べられる大変さは岡田さんもあるとは思いますが、一番危惧していたじっ様が残したものの継承がされないのではないかと初めに感じました。
岡田監督はまず堅い守備ありきの戦術の監督で今もそこは変わらないと思います。

連動連動と口では言ってますが、全くじっ様時代の楽しいわくわくするようなサッカーはなくなってしまいました。

反町監督もじっ様がいた時は、常に気にするかのように言ってましたが、オリンピックはごらんの有様・・。何を勝手に満足してたんでしょう?

走らないし、コンビネーションも無い(香川は若いだけで出る資格はあったの?パスだめ・キープだめ・ドリブルだめ・・、将来性には期待したいが・・)。

3戦全敗でも、協会はトップと互角以上にやれただって・・・。いつまで、先をみてるんでしょう?この大会は結果を出すのが第一の大会じゃないの?W杯と同じで。

3戦見て、日本弱・・。の感想しか残りませんでした。せめて、じっ様がいた時のように負けても全力を出して戦ったのが欲しいですね。

協会も3戦全敗という言葉を直視しないと、Jリーグは確かに安定期ですが、サッカーは後退しているような・・(進歩に追いつけてない?)。

コメントありがとうございました

ぼぼさん、コメントありがとうございます。

>じっ様が倒られてから協会の対応は、誠意ある対応だったと思いますよ。

もちろん、協会の人たちが人間性まで欠落しているとは考えていませんし、
多少の不手際はあったもののきちんと対応もしていたと思います。
ただ代表監督でいて欲しいと願っていたかというと・・・???

私は反町がオシムの弟子、みたいな論調には懐疑的なんですね。
Jリーグでオシムとも競っていた反町は、岡田ほどはかけ離れてない
にしても自身のサッカーをイメージしていたはずで。

結局は協会が”(あの監督が言ってたから、ではなく)日本はこんなサッカーを
目指すんだ”と示しその体制を構築しないと、各年代でバラバラのサッカーを
しているだけで進歩は望めない、と考えています。

>負けても全力を出して戦ったのが欲しい

日本が言うほど強くないのはサッカーファンはわかっているんで、今欲しいのはホント
ここだけなんですけどね。
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