--------

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2008-09-05

サッカーと他の競技についてこもごも

某オランダ人格闘家のインタビュー記事から(※言い回しは忘れましたが、会話自体は
雑誌に掲載されたものです)。

聞き手「あなたをはじめ、本当にオランダ人選手は大きいですね」
選手 「ああ、選手に限らずオランダ人はでかいのが多い。ウチの息子は15歳でもう、
    オレよりでかくなってるんだ(この選手は190㎝近い長身)」
聞き手「いったいどうして、そんなに大きくて強い体の選手が生まれるんでしょう?」
選手 「それについては興味深い話があってな、戦争中に兵力をあげるため、家畜に
    薬(ステロイド系?)の入った餌を与えていて、それが遺伝で伝わってオランダ人
    の体格が良くなってるっていう説があるんだ。だから、隔世遺伝で息子の世代は
    もっとでかいってわけさ」

15、6年前のインタビューだったかと思いますが、近頃サッカー界に”勝てないのはフィジカルの差”
なる言い訳(?)ブームがあるようなので。

ちなみに、フィジカル=体格+運動能力、といった感じで理解しています。
少しばかりきな臭い昔話を持ち出したのは、”そこまでフィジカルで負けてるって言い訳するなら、
長期構想でこんな事でもせえや”と思うからです。もちろん、怒りに任せた冗談ですが。

フィジカルに優れた子どもが、他の競技などに流れないようにすべき、という論もあるようですが、
私はそうした考えは疑問です(参照ブログ1)。

格闘技の逸話から始めたので今回はそちらを中心にしますが、フィジカルコンタクトそのもの、
と格闘技は見えるかもしれませんが、決してそれだけで勝敗を決するものではありません。

柔道で言えば、世界大会初の外国人優勝者であり、重量級初の外国人金メダリスト
(しかも東京五輪の時)のヘーシンクは2mに達するような巨漢で力も強かったそうですが、
母国のオランダでも日本人の師に厳しく指導され、長期間日本でも稽古をし技術と精神
を学び、栄冠を手にしています。ちなみにヘーシンクに敗れた日本人柔道家は(力は強いけど、
技術はまだまだだから怖くない)と油断をし十分な稽古を行っておらず、メキメキ技術をつけた
ヘーシンクに勝てなくなったのだ、と話す人もいます。
このように、柔道でもフィジカルに勝る者が勝つのではなく、それにしっかりとした技術(と精神力)
をつけ結果を手にしています。
これはアマレスも同じで、やっていた人に聞くと物凄く細かい技術の攻防(とハート)を教えて
くれます。
繰り返しますが、決してフィジカルだけで勝敗が分かれるものではないのです。

また、日本がこうした競技で結果が出せるのは、”階級制”になっている事もあげられます。
格闘技は細かく階級が分けれらています。よって試合が行われるのは同じ階級同士であり、
アマレスなどで日本人が結果が出せるのは、軽量級を中心にせいぜい中量級までです。
プロなどはこれを曖昧にして試合をするところもありますが、厳しい人に言わせると「数キロ
違ったら勝負にならないんだから、しっかりわけろ」となるそうです。
サッカーでは、年齢別はあってもそんな制限はなく、大きいのも小さいのも同じピッチに
立つわけなのですから、こうした競技によっての特性も考慮せずフィジカルを論ずると、
雑になります。

ちなみに、格闘技も人材不足に悩んでいます。
柔道などは競技人口が激減、母数が減り内部での競争力が弱くなった今の一流柔道家では、
昔の一流に勝てないと言い切る人もいます。少子化や時代の流れで、この傾向はさらに増す
でしょう。
オリンピックに出られるような、いやプロになるような運動能力を持つ選手は、ノドから手が
出る程欲しいのです。かつてJリーグブームの頃、格闘技関係者の中には「いい人材がサッカー
に流れている。こっちもあんな風にスポンサーがついて盛り上がってくれたらいいのに」
とぼやく人もいました。
サッカーと柔道、あるいはレスリング、野球、バスケット・・・などなど、異なる競技間でどう
子どもを囲い込むか、などは無益なことに思えます。

格闘技の事ばかり書いてしまったので、少しサッカー関連のことも。
大昔、まだ全国少年サッカー大会が読売ランドで行われていた頃、優勝したチームに長身で目立つ
FWがいました。チームもその選手にボールを集めてゴール、といった形を中心とし、実況は
「楽しみな選手です」と繰り返していましたが、解説者は「この選手の体格の伸びが止まった時、
どういう選手になるか、どういう指導がなされているかが課題ですね」と冷静に答えていました。
その選手の名は何年か記憶していましたが、ユース年代以上になって再び聞くことはありません
でした(ちなみに、その優勝チームとは誰もが知る名門です)。
武田修宏は小学生時代、「でかくて、速くて、テクニックがない」(本人談)、で突出した
ヒーロー。合宿で一緒になった中山雅史は(武田ってでけえ~)と驚いたそうですが、高校に
入った頃には(オレと変わらんないじゃん)となったそうです。
二十歳以降の二人の活躍を見ると、成長期に武田にきちんとした育成がされていたのか、
疑問に思います。

昔から言われることですが、
「日本人はなぜ、子どもの頃からひとつのスポーツしかしないのか」
と外国人に驚かれると言います。
私は、興味があるいろいろなスポーツをやってみて、そしてどこかのタイミングで集中していけば
いいと思います(参照ブログ2)。
私の友人はサッカー未経験者でしたが、一緒に草サッカーをやるとなかなか気の利いたプレー
をしました。「オレ、バスケットやってたから結構いいポジション取れるやろ」と得意げに
言われ、(なるほどなあ)と感心したものです。
異なる筋肉の強化など肉体的な面だけでなく、様々な感覚を磨くことが、後々役に立つかも
しれません。

子どもがサッカーを選んだ時、フィジカルを伸ばす成長段階に応じたプログラムがあり、
十分な指導者がいるのか? その辺り、私はサッカー界に直接携わっている訳ではないので
わかりませんが、考えるべきはやはりそこだと思います。

クラブによって差はあるかもしれませんが、Jリーグの構想の中には決してサッカーだけに
囲い込むのではなく、様々なスポーツの発展もあったかと思います。
それは、直接の利益が生まれるかどうかに関わらず、サッカーと他の競技との相互関係を
結ぶ、とても良い考え方だと思います。

【参照ブログ】
1、サッカー界はなぜ鈴木桂治を見逃したのか

2、若年層での様々なスポーツの経験を積むことは必要

=========
Soccer clinic (サッカークリニック) 2008年 10月号 [雑誌]


スポンサーサイト

theme : サッカー
genre : スポーツ

comment

管理者にだけメッセージを送る

ブログ内検索
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
サッカーの思い出を書くブログ
思い出のサッカー

Shockwave gameblast
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。