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2008-11-15

シリア戦の正体 前編

前回、キリンカップの日本代表-シリア戦を見終わった直後に不満に任せて書き綴ったところ、
内容が雑になってしまった事もありお叱りも頂戴した。
そこで、本来であれば省みる事もない親善試合なのだが、もう一度考えてみることにした。

■”仮想カタール”ではなかった


目前にはアウェーのカタール戦、ガンバ勢や海外組はいない。この時期に行われる親善試合
に、疑問の声も多かった。
当事者である岡田監督がそんな事をわからないはずがなく、この試合の意味は
”カタール戦に向けて”ではなく、”来るべき南アフリカ本大会へ向けて”ではなかったのか。

そう考えてみると、合点がいく。

「予選以降はコンセプト自体を少し変えることも視野に入れています」

アジア予選を勝ち抜くスタイルと、本番で世界に挑むスタイルは別物。近頃はそれを、言葉の
端々で感じられるようになっていた。
予選が終わりました、それではここから新しいスタイルをつくっていきます、では間に合わない
ことは明白で、だからこそ主力不在、目前のアウェーの戦いに何の準備にもならないこの試合
を、世界に向けてのテストの端緒として使ったのではないか。それが4-2-4という流動性が
ある戦い方であり、日本が世界と伍すためのスタイルであるという思いだろう。

もちろん、楢崎と中澤がいないディフエンスラインは目前の試合へ向けて固めておかねばなら
ない。
厳密に言うと中盤より前が、世界に挑むための新たなテストだったはずだ。良くも悪くも個人
頼みの今の攻撃を主力不在のなか整備することはできないし、日程も差し迫った時期に
新しい戦術など浸透できるはずがない。
守りさえつくっておけば、カタールには少なくとも負けることはない。シリア戦の攻撃は、
世界へ向けての戦い方に手ごたえがあるか、今の段階でどの程度できるか、そういった
見極めだったのだろう。

なお余談だが、私が以前お世話になった監督が「俺の本当の理想は4-2-4なんだけどな。
それには中盤に技術があって滅茶苦茶動ける選手が必要だ。だから、ここの選手たちじゃ
無理だ」と話してくれた事がある。
当然レベルも違うし、現代は全てのポジションに要求が高まり、選手もアスリート化している。
よってほぼ全員が、技術と運動量があるスーパーな選手である必要があるだろう。
古の4-2-4と比較するのも何だが、そう考えると南アフリカの本大会では中盤は中村俊輔
ではなく、この日の中村憲剛と阿部、あるいは長谷部などがイメージされているかもしれない。

■それでも”岡田はダメだ”という理由


こう考えると、岡田監督は決して無能ではない。
予選を戦いながらのチームづくりもスケジューリング化しているし、周囲の雑音に惑わされて
もいない。
ただそれでも、辞任を求め続けるのは、次の理由からだ。

第一に、経験不足。
フランス大会の頃よりも大きく前進しているものの、氏が理想のサッカーを目指した結果で
思い出すのがマリノスでの投げ出しであって、実際の成功体験がない。よしんばそれを構築
できたとして、世界と戦った経験が引率のような形で行ったワールドカップ数試合では、日常
が世界での戦いとイコールで、そこで激しくしのぎを削りあっている外国人監督の前では
大きく見劣りする。
次に、日本代表というチームを率いる重さを考えて。
もう熱心なサッカーファンにとって代表はそれ程重要なチームではないだろうが、一般の
人たちにとっては唯一サッカーと関わる存在と言っても良い。また本当の世界との勝負は
四年に一度しかなく、その意味でもひとりの日本人監督のチャレンジ、経験の場として
任されるべきではない。

岡田監督の指導で、理想のサッカーができるのかは、正直わからない。
ただわずかな時間しか共有できない日本代表の練習だけで、動きの中での判断力や
思考力、あるいは使える技術の向上を図るのは無理だ。運動量も、言わずもがな。
所属チーム、あるいは育成段階で日々高めていかねばならない。歴代の外国人監督は
それを多かれ少なかれ、クラブに、あるいは日本サッカー界全体に要求してきた。
岡田監督も解っているはずだが、明確に問題点の指摘、要求を突きつけない。
日本人の慎ましさ、調和の精神は美徳だが、軋轢がなければ、向上も望めない。

                                         (この項続きます)


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comment

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No title

視野に入れて云々
つーのは テイのいい言い訳に過ぎませんよね。
これでどーだ
と言い切れない人の逃げ道。

コメントありがとうございます

おおつるジダンさん、コメントありがとうございます。

メディアがトリミングして伝える部分も多分にはあるかと思いますが、逃げの言い回しが多いのも事実。
こうした曖昧なツッコミどころにあまりメスを入れないのは、サッカー界とメディアの慣れ合いでしょうか。
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