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2009-02-14

グラウンドでは語られない

2010年ワールドカップ南アフリカ 大会・アジア最終予選 日本代表-オーストラリア代表

岡田監督の”コンセプト”。
私が想像していた(俊敏な選手が流動的に動いて飛び出していく)というものでないそうで、
やはり”短いパスをシンプルにつないでコンタクトプレーを避ける。停滞するぶん選手が
動いてサポートしていく”
これだそうだ。
「このコンセプトをやり続ける」「この精度を高めていくだけ」いつも岡田監督が繰り返す
言葉だが、やはり例の”接近・展開・連続”がその根底らしい。

それを踏まえてオーストラリアをホームに迎えての試合を見ていた。
0-0の引き分けだが、その結果以上に評価が難しい。この試合だけを見て判定をつければ日本
の勝利ともできるし、星勘定や試合に臨む姿勢を考慮すればやはりドロー、あるいは僅差で
オーストラリアとしてもおかしくない。
思ったのは(やっぱり選手任せなんだな)という事。どこぞで「現在の代表は岡田-大木体制
でなく中村俊輔監督、遠藤保仁コーチ」と揶揄するのを見たが、あながち的外れではなさ
そうだ。これにキャプテン中沢、モチベーター田中達也を加えたい。

岡田体制が追い風を受けた昨年のカタール戦。相手が今二つぐらいの力量であれば面白い
ようにプレスがかかり、気持も続き運動量も落ちない。
かつて加茂監督がゾーンプレスを標榜した時も、調子が良い時の試合では6~7割の時間帯
でこんなプレスをかけていて、「”抜く”時間帯、ペース配分を考える事が次の課題」とされた。
ではヨーロッパの中堅国レベル相手ではどうか。それがオーストラリア戦だったわけだが
余裕こそ消したものの、パスは回された。驚くべき事に、こんな状況でも日本はすべての
時間帯で圧力を落とさなかった。進歩とも言えるし、意地の悪い見方をすると試合全体が
ずっと同じ調子というのに一層拍車がかかったようにも見える。あの圧力の中でもパスをつなぎ、
勝つのは容易ではないと判断し全員がペースをダウンさせたオーストラリア。その技術と
試合のツボの抑えどころに、アジアを代表して世界で戦うチームはやはり豪州であって、
ずいぶん日本は差をつけられたと感じる人も多かったのではないか。

さて、岡田監督の”コンセプト”に戻ると、実はその出発点が気に入らない。
日本人の選手は、25メートル以上のパスになるとミスが出る。スピードが落ちる。だから
短いパスで・・・」
私は日本人選手の中長距離のパス技術が低いとは思わない。練習中、止まっているボール
に対してはかなり高いと思う。それが試合で発揮できないのが問題。日本代表の場合は
召集しました、勝ちましたといったものではなくひとつのチームとしてのトレーニングもしている
現状だから、すぐに改善できないから別の方法論で、は如何なものか。たまたま今のチームで
結果が出たとして(私は南アフリカという地は日韓以上に番狂わせを起こす可能性があると考え
ている)、日本サッカーには何も残らないのではないか。

さらに懸念しているのは、若年層も岡田監督の管理下に置かれたことで、同じコンセプトを踏襲
していくのならばまだのびしろがある世代の技術改善の可能性まで潰してしまうのではないか、
という事だ。

”接近・展開・連続”はラグビーの監督の言葉。試合のモチベーションの上げ方も、ラグビーを
参考にしているとしている。岡田監督はマリノスの監督を辞めてサッカーから離れている間、
禅や仏教などの知識も取り入れていたそうだが、最近のインタビューでは「脳には旧皮質と
新皮質があって~」など脳科学の知識も披露している。
その様子はまるで一般教養科目を習い立ての大学生、あるいはワイドショーのコメンテーター。
知識をつめこむのは悪いことではないが、岡田監督はサッカーに関してもサッカーで語ろうと
しないし、選手にアプローチする時もそうしたスタンスのようだ。

それはそうだろう。何しろ見る方はJリーグはもちろん、多くの人が海外リーグも日常的に観ている
のだから自分が選手時代、あるいは前回の代表監督時代より遥かに厳しい。選手にしても海外組
はもちろん、全員がプロなのだからアマチュアチームの古河でのプレーや、監督としても研修留学
と一時的な代表監督が世界に触れた実績では説得力も生まれない。だからラグビーだの
思想哲学だの、果ては脳科学だの違う畑の知識を持って来て、サッカーの言葉で語ろうとはしない。
ただサッカーで大切なのは言葉ではない(”オシムの言葉”はマスコミが都合良く編集しただけ
のもので、それに踊る一部の人のブーム)。
もっと問題なのは、グラウンドで行われているサッカーでも可能性が何も語られない、という事だ。

---関連---
※私が岡田氏に持つ印象と、サッカーに対する考えの多くが短く適確に語られています。

サッカー日本代表岡田監督の決意(『ブログ版蹴閑ガゼッタ』)

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