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2009-02-22

彷徨い

松田優作の作品が、時々妙に見たくなる。
まだランドセルを背負い始めたようなガキの時分、周りで『探偵物語』を
熱く語れるうような友達もなく(当たり前だ)、ずいぶんと寂しい思いもした。
もっともその頃は松田優作ではなく、主人公の工藤ちゃん(工藤俊作)
が好きだった訳だ。

記憶では『家族ゲーム』や角川映画の『探偵物語』で一般的な人気や
注目度もグングン上がり、ハリウッド映画の『ブラック・レイン』に出演
した事でいっきに格が上がった気がする。
もっとも私にしたら、工藤ちゃん(あるいはジーパン)でないその頃の
優作は、そう気になる存在ではなかった。
世間が優作を神のように崇めるようになったのはその死後で、光り輝く
姿で衰えを見せる事なくこの世を去った優作は、永遠にスターのままだ。

すっかり過激な悪役の任を担わされることになったオーストラリア代表監督
のピム・ファーベークは、オシムの日本での人気を「カルト的」と評したという。
私もそれを、否定しない。
日本代表で期待や可能性を感じさせながら本番が始まる前に倒れたオシム
への熱狂は、優作へ世間が抱く思いと重なる。

何が起こるかわからない、美しく正しい行為が必ずしも結果と内容に等しく
結ばれない事が多々あるサッカーという複雑怪奇なもの。だからオシムが
あのまま指揮をとっていても酷い試合をしていたかもしれないし、予選で
負けて解任されていたかもしれない。
それに私は”カルト”という言葉が嫌いだしそうした行為やメンタルも大嫌いだ。
だから優作を特別な大スターだと思わないのと同じく、オシムが唯一無二の
絶対的な存在だとも思わない。
ただ『探偵物語』の工藤ちゃんの事を思い出すように、時々ふとベンチで指揮を
とる姿が見たくなるだけだ。

関西を離れてから久しぶりに大阪に舞い戻り梅田に行くと、『ブラック・レイン』
の撮影に使われた阪急の道が改装され何の変哲もないただの通路になって
しまっていた。その事に愕然とし、あるはずもないあの美しい景色を彷徨う
ような目でしばらく探していた。
サッカーも、同じだ。今もまだ、味気ない砂漠のようなピッチを見ながら、
心の中で行き場なく彷徨っている自分がいる事を否定できない。

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